瓦屋さんの日常 雨の日

2022年12月27日

僕達の仕事は、雨が降ると現場はお休みの場合が多いです。今回は、雨の日の内職を紹介します。

今日は、木材を削る機械で、現場で使う厚さ4分(12.12mm)の「小舞・こまい」と呼んでいる既製品の部材を、薄く2分(6.06mm)に加工する作業です。

薄い。ペラペラです。何に使うかというと…

写真は、屋根の右端部。右端に、先程紹介させて頂いた「2分の小舞」が瓦の下に挟んであり、瓦の左右の傾きを調整するためのパッキンの役目を果たしています。

屋根の左右の端や、軒先には、写真の様な台形の形をした、「端小舞」と呼んでいる部材が取り付けてあり、端部の瓦の高さを一定にする役割がありますが、高さが合わない場合があります。そこで今回加工した小舞の出番です。

「端小舞」の取り付けは、このような感じです。

写真は屋根の一番頂点の部位の「大棟」で「小舞」を使用して瓦の勾配を調整します。この部分の「小舞」を、「まくら」と呼んでいます。

勾配の調整は、軒先でも。この部分での「小舞」は、「あご」と呼んでいます。弊社では、「瓦の性能を最大限発揮させる」「屋根をきれいに見せる」ためにミリ単位でこだわっています。半日かけて、たくさんの在庫ができたので、しばらく在庫は大丈夫ですね(笑)