予算の話

2024年3月3日

僕の会社の見積もりには「現場管理費」や「現場支援費」「予備費」「交換瓦代金(仮)」と言った項目があります。

主に「諸経費」で、区分されているかもしれませんが、少し分かりにくいといった声を頂きましたので、今回紹介したいと思います。

写真は、棟部のメンテナンス工事の風景です。このような工事の場合…

初めに、屋根の上に、専用の「フック」を使用して、瓦や部材を仮置きする「屋根上足場」を設置します。多くの「屋根上足場」が必要な案件では、別途に料金を頂く事があります。

開口寸法が広すぎるといった理由です

「棟部のメンテナンス」では、オレンジで示した部分で、瓦の開口寸法が空きすぎている等の理由で、瓦の交換が必要になる場合があります。

これらを「交換瓦代金」とさせて頂き、実際に解体してから判断する分もあるので「仮」とさせて頂いています。

冷静で素早い決断が大切ですね

点検時の判断から、ある程度予想して、材料を持って現場に行きますが、木部材などでは、着工後に採寸が必要な場合もあります。

急いで、交換が必要な瓦を届けます!現場の人数は少人数でも、バックアップの人員がいます

確定できない材料の積み下ろしは大変無駄なコストです。

現場では、作業を止めないために「素早い分析と決断・行動」が必要ですね!

小規模な案件では、工程によって、必要な人員に変動があったり、初めから確認後に部材を届ける前提で「現場支援費」を計上させて頂く事もあります。

トラックドライバー問題等もあり、取引先にも配慮した、適切な在庫管理が重要です

弊社のストックヤードです。予め、必要になりそうな資材を取り揃えておき、すぐに対応できる態勢を整えます。

作業の進行には、バックアップも含めた「役割と分担の明確化」が大切ですね!

工事では、作業終了後に、雨が漏らないように「シート養生」など、現場の維持に必要な作業が発生します。

項目には「消耗品損料」等があります

工期が長期に渡る場合や、中断期間がある場合には、維持のために通う必要がある案件もあります。

「シート」を押さえる方法は、屋根に、瓦など、重しになる物があれば、良いですが、適当な物が無い場合は、専用の「クリップ」を使用します。

シート養生が長期に渡る場合には、対候性に優れたロープを使用します

初めに「クリップ」を瓦に挟み込んで「ロープ」で「屋根上足場」を固定します。

「シート」は「屋根上足場」に、「屋根上足場」は「クリップ」と「ロープ」を使用して瓦に固定しています。

「シート」を「屋根上足場」に緊結しました(緑色)。「シート」に、孔を空けずに固定するための工夫です。

その他、清掃等を含んだ、作業を進めるために必要な間接費を「現場管理費」として、計上させて頂いています。

今回は主に、直接工事に関わらない予算のお話をさせて頂きました。

大切な予算がどのように使用されているのかお分かり頂ける一助になれば幸いです!