瓦の交換の方法

2024年2月11日

「屋根を見てほしい」と連絡を頂き、点検に行くと瓦割れがあり、交換をさせて頂きました。

高所での作業という事で、素人の方には危険が伴いますが、自分でもやってみたいという方の為に一部ですが、瓦の交換の方法について紹介したいと思います。

割れが小さいと見落とす事があります。小さな「ヒビ」も将来的に、割れるので、慎重に確認します。

瓦をはぐってみました。今回紹介する瓦は「53A」という仕様で「桟木」と呼んでいる木材に瓦の「ツメ」を引っ掛けて「釘で緊結」する仕様です。

写真の右側の瓦は、瓦の重なり部分で割れているので、外部からは見えない「割れ」です。点検では、重なりも確認する事が大切です。

重なり部分は「逆水」の影響を受けます。

今回は「鉄釘」を使用したことにより「錆」による膨張が原因で瓦が割れてしまったようです。詳しくは、弊社HP2022年4月26日付ブログ「鉄釘 ダメ ゼッタイ」で紹介しています。

瓦を取り外した後「下地」や「桟木」を確認します。折れていたり劣化していたら、交換・修理ですね。今回は、問題無しですが、瓦を緊結していた釘が残っているようなので、取り除きます。

「桟木」に残った釘が抜けづらい場合は曲げてから「バリ」で抜いて下さい

交換する瓦の右側と上の瓦を「金づち」などを差し込むなどして持ち上げて、交換する瓦を差し込み「桟木」に「ツメ」を引っ掛けます。

現在、製造されている瓦は「かみあわせ」と呼んでいる暴風対策の為の重なりがあります。

既存の瓦に「かみ合わせ」の為の「差し込み」がない場合は「かみあわせ」を金づちで叩くなどして取り除いて下さい。

緊結用の釘は「スクリュー」構造になっています

緊結には「ステンレス製の釘」を使用しましょう。瓦の仕様が「49判」では「銅線」で「桟木」に緊結します。

詳しくは弊社HP 2021年3月11日付ブログ「瓦の大きな分類」を参照して下さい。

瓦の重なりがある場合は、以前の釘の孔に差し込むのが容易です

釘を差し込んだら、瓦を叩けばすぐに入ります。

修理ではなく、新しく瓦を施工する時も同じです。「雪止め瓦」の場合は、釘を確実に施工するため、上の列の瓦を取り外して施工します。

周囲の瓦の緊結が不十分な場合は、重ね部分にコーキングを施工します。必ず少し多めに、雨水が通る低い部分は避けて、一部だけに施工して下さい。

「瓦桟」が弱い部分には「ジョイント」をして補強しましょう。釘は、必ず「垂木」に利かせましょう。

同じ形状の瓦がない場合は、代価品で交換します。

実は「瓦割れ」が原因の対応は交換だけなので、一番簡単です。今まで、多くの事例を紹介してきたように、雨漏りの原因は多岐に渡ります。

高所作業なので、安全には特に気を付けるのが大切ですが、ご自分で交換してみたいという方がおられたら今回の説明を参考にして頂けたらと思います。