瓦屋さんの日常 瓦揚げ
今回からしばらく、瓦屋さんの日常の作業を紹介させて頂きます。
今日の仕事は、従業員の方と、新築の案件で瓦を屋根に上げる作業からスタート。暑くもなく寒くもなく、年中こんな気候だったら最高だなあって思う中、気持ちの良い汗をかきました。
この機械が、瓦を上げるウインチ。この機械と運転の資格がないと瓦屋さんはできません。現在は、100Vの電源で動きますが、僕が子供の頃は、エンジンで動いていたので、すごい騒音でした。(その分早いです
屋根に沿って瓦を揚げるための通称「カーブ」 あるいは 「曲り」。
瓦の配列は、業者さんによってまちまち。っていうか、弊社では、従業員によってまちまち。各自、作業し易いように置いて下さいと言うスタンスです。他の業者さんの現場に行くと全く分かりません。
地面から屋根が見えない場合は、台車を止める位置を、ラッカーで梯子とワイヤーに目印。
瓦は、パレットと呼ばれる台に載せて搬入されます。棒が立つタイプと立たないタイプがあり、無いタイプは荷崩れを起こしやすいので、棒立てタイプで荷崩れ防止…。瓦を上げる順番も作業しやすい順番があります。なので、搬入の際のパレットの置き方や向きにはかなりのこだわりがあります。トラック運転手さんのセンスが問われるところです。
瓦の発注はできるだけ、問屋さんが荷造りしやすいように列単位で発注。写真の桟瓦だと、1列53枚です。
この分だけ、予備の瓦。積算がぴったり合って、一人で小さなガッツポーズ(笑)この案件は、屋根大きさと瓦の寸法も縦横ピッタリ。「寸法のはみだし」による端材や瓦の加工作業も一切ないパーフェクトな寸法で、大工さんや現場監督さんの協力に感謝です。
空パレット、緩衝材、結束バンドなど分別して、瓦上げ作業終わり。きれいな現場で気持ち良い作業になりました。