49判にも棟換気

2022年12月27日

今日は、天気が良いので、既存の瓦を再使用しての、棟部分の積み直し作業。今回は、お客様の要望で、棟換気を新たに設置する事になりました。棟換気とは、屋根下地と、天井の間の空間(小屋裏)に、空気の流れを作り、結露などを防ぐ換気口の役割があります。  

 

古い家屋では、上の写真のように、木の皮を重ね合わせた、のしぶき と呼ばれる、屋根下地が多いです。下地にも多くの隙間があるので、換気の部材は必要ありませんね。(今回の案件は、非通気性下葺き材施工)僕が、子供の頃は、新築でも のしぶき が多く使われていましたが、現在では、下葺き材を張るのが100%になってしましました。(のしぶきを生業とする業者さんもいました) 自然に換気ができる のしぶき は、本当に素晴らしい下葺き材だと僕は思っています。

現在は、こんな感じ。瓦も、瓦桟木に引っ掛けて、釘止めする53A という種類が多いです。

棟換気の仕組みはこんな感じです。ストローを重ねたような構造です。

今回の問題は、49判は、屋根下地に瓦が直接触れる事。これでは、換気の孔が、瓦や棟の重みでつぶれてしまうのではないか…。なので、瓦が、屋根下地に触れない部分にだけ、設置してみる事にしました。49判の案件で、棟換気を施工する事も初めてだったけど、結果を、お客さんに聞いてみたいです。(ちなみに大工さん)半分、遊びのような1日でしたが、とっても楽しい試みでした。これからもアイディア出していきたいと思います。