頑張った瓦
季節柄、屋根の積雪についてのネタを連発させて頂きます。
今年の積雪は、本当に災害級でしたね。瓦にも、すごい荷重がかかったのか、殉職された瓦が多いです。
屋根雪を、屋根に止める瓦を「雪止め瓦」と言います。輪っかがついた「ツル」タイプと、「コブ」と呼ばれている、突起物がついているタイプに分かれていますが、どちらも一長一短。
「ツル」は、ほぼ完璧に雪を止めますが、(軒先からツルまでの間は除く)その分割れる確率も高めなのと、屋敷林が多い立地だと、枝葉も溜めてしまいます。「コブ」は、雪は、なだらかに雪を軒下へ落としますが、軒先や雨樋に負荷がかかり、今回のような大雪だと折れる心配があり、少し不安。(ブログ 大雪でも触れました)
そんな時は、軒先だけでも、雪を下すだけでも安心かもしれません。梯子から、スコップで、切れ目を入れるとすっと落ちてくれます。って言っても、危険なので専門業者に相談して下さいね。
瓦屋さんは、できるだけ、建物に無理の少ない荷重になるように瓦を葺くので、被害は最小限に。加えて瓦は1枚からでも、交換が可能。下地さえしっかりしていれば、多少の雨漏りも下地材が耐えてくれます。弊社の、HPの説明と、このコメントを参照して頂ければ、瓦の良さも分かって頂けるでしょうか
雪止め瓦に荷重が集中するので、下のの瓦が割れる事が多いです。他のブログでも触れましたが、屋根雪は、温かくなると見た目は融けて減ったように見えますが、重量は増えているので要注意です。
写真は「コブ」雪止め瓦を施工してあった案件です。
瓦本体に「割れ」が無くても、緊結が不十分になる事もあります。
下地の劣化は経年によるもので、致し方ないので、定期的な点検とメンテナンスが重要ですね!
瓦桟が折れている場合は、軒先瓦が押し出されてくるので、軒下からでも確認できます。
瓦が古くなると、表面の「艶」がなくなって、新品に比べ、雪が滑りにくくなっていきます。
最終的には軒下へ瓦が落下します。
写真の案件では、屋根雪が軒先で「巻く」という事も想像できます。
詳しくは、弊社HP 2021年1月20日付ブログ「屋根雪」で、紹介しています。
点検は無料ですのでお気軽にご相談ください!