K「同じ屋根面で瓦の仕様が異なる」屋根で「瓦葺き替え工事」(53A)
納屋を2棟同時に瓦を「葺き替え」ました。
既存の瓦を残す部分もあり、新調した部位との接続面で「下がり丸」と呼んでいる仕様を、採用させて頂きました。
今回使用した瓦は、両面に釉薬を施薬する事で有名な「小松製瓦(株)」さんの「和形」の瓦です。
尚、関連する説明を「実績@」「実績B」「実績C」「実績N」でも紹介しています。
既存では「雪止め瓦」が未施工でした。カーポートの積雪により屋根雪が落下せず、つながってしまう事により、軒先に負荷がかかり折れてしまいました。今回は「雪止め瓦」を施工し、同じような被害を未然に防ぎます。新たに「カーポート」や「サンルーム」等を設置する際には留意したいですね!
このような部分を「折り返し」と呼んでおり、端部の「冠瓦」を「下がり破風」と呼んでおり、通称は猫の顔です。最近では、動物をモチーフにしたユニークな商品も発売されています。「折り返し」を設けず、瓦葺きだけで仕上げる場合は「尻掛け」と呼んでおり、弊社の施工例では実績「P」及び「2022年7月4日付ブログ・屋根の寸法出し」で、紹介しています。
葺き止め部分です。雨漏りの原因になりやすく、今回も「キッチリ」「キレイ」に仕上がりました。
大棟から軒先まで「冠瓦」が葺いてあります。この部分を「下がり丸」と呼んでいます。「意匠用」の役割と、瓦葺き部分の途中で、瓦の仕様(大きさ)が違う案件で生じる瓦の隙間を等を塞ぐ役割があります。写真では「下がり丸」の右側で「既存の49判(大きい)左側で新調した「53(小さい)」瓦が葺いてあります。「瓦の隙間」は「同じ仕様でも製造時期が違う瓦」を同じ屋根面で葺いた際にも生じる事があります。
瓦のラインが合わない事を「ガメが違う」と呼んでおり「ガメ」を考慮せずに葺いてある案件を希に見ます。当然、雨が吹き込むので、対応が必要です。
「ガメ」が違っても「モルタル」や「コーキング」で塞ぐ事は「効果が期待できず状況を悪化させる」事があるので「プロ」に相談する事をお勧めします。