C「市街地」の住宅「瓦葺き替え工事」(53A)
市街地で、隣家とつながっている「屋根の葺き替え工事」と足場の有効活用の為の「雨樋交換工事」を施工しました。前面道路が狭い上に通行量も激しく、いつも以上に緊張した作業になりました。尚、関連のある説明を「実績@」「実績B」「実績K」「実績N」でも紹介しています。説明のために他の案件の写真も交えて紹介しています。
弊社では、異なる部位の接続面を「取り合い」と呼んでいて、写真は「隣家との取り合い」です。部位を「登り取り合い」取り付けてある部材を「アオリ」と呼んでおり、壁面の雨水を瓦へ流しますが、隣家とのトラブルにならないよう細心の注意を払って施工します。「登り取り合い」については、2022年11月25日付ブログ「登り取り合い」で触れています。
写真の「取り合い」を「葺き止め」と呼んでいます。「瓦葺き」が「施主様の屋根」で「外壁」が「隣家」です。「外壁部材」は「既存の外壁を再使用する」場合もありますが「費用対効果の面から新調」としました。本来は「谷部の施工」が目的でしたが、付帯工事で全体がきれいに仕上がりました。
「棟部」における「隣家との取り合い」です。隣家の屋根にも登るので「事前の挨拶と説明」が欠かせません。残念ですが「隣家分の費用も施主さんの負担です」
「隣家との取り合い」で「箱樋・はことい」と呼んでいる仕様を採用しました。できるだけ干渉せず「スマート」に施工したいですね!「取り合い」は加えて「低予算」な仕上がりを目指しています。
手前が「施主様の屋根」奥が「隣家の屋根」です。このように、市街地では「取り合い作業」が発生する事が多く、市街地ならではの「条件」「制約」も考慮が必要です。
瓦は直角にしか葺けないので「屋根の通りや角度が変わっている取り合い」でも「箱樋」を採用します。「取り合い」が雨漏りの原因となっている場合もあるので、お隣さんにもメリットがありますね!
屋根の段差が少ない等の理由で「アオリ」が「雨水を瓦へ流すために必要な勾配が確保できない」案件でも「箱樋」を採用しています。この事例は「増築部分との取り合い」でよく見られます。
町屋での作業では「取り合いの納め方」や「効率的な作業の進め方」などが重要になります。着工前の点検と適切なアイディアが大事ですね!