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J雪害復旧「瓦の葺き直し」工事(49判)

見た目には、分かりませんが「下地」は「新調」です。

大雪で軒先が破損し「既存の瓦を再使用」して、破損部分の「修復作業」を施工しました。
弊社では「既存の瓦を再使用して葺き直す」事を「葺き直し工事」新調する場合は「葺き替え」工事と呼んでいます。尚、関連する説明を「実績A」でも紹介しています。

軒先の横架材を「軒桁・のきけた」と呼んでいます。「軒桁」より先に荷重がかかると「垂木・たるき」が折れる要因となります。余談ですが「軒桁」と「垂木」の隙間を塞ぐ板を「面戸板・めといた」と呼んでいます。

折れた「下地」を修復するために「軒先」から「軒桁」と平行に取り付けてある「母屋・もや」と言う横架材まで「瓦」と「破損した下地」を取り外し、交換していきます。今回は、より強度を求めて「母屋2本分」まで施工範囲を広げました。

破損した部材を交換して「屋根下地」が完成しました。「下地」の新調作業については「2021年9月21日付ブログ・瓦屋さんの日常 下地新調」でも紹介していますので、ご覧ください。

「高分子系下葺き材」を張って「桟木」に瓦を緊結していきます。写真の瓦は「49判瓦」と言って瓦を「桟木」に銅線で緊結する瓦です。

「高分子系下葺き材」には突起(赤)があり、下地に雨が吹き込んだ場合でも、桟木との隙間から軒先へ排出されます(水色)。「高分子系下葺き材」は、初めから突起が付いていて「桟木」に、瓦の緊結の為の「銅線」を通すのに都合が良い(オレンジ)ので「49判瓦」の施工では「高分子系下葺き材」を採用しています。

現在の主流である「53A」と呼ばれる瓦です。「桟木(オレンジ)」に「爪(赤)」を引っ掛け「釘(黄色)」で緊結します。「下地」に加えて「爪」「桟木」でも瓦の荷重を支えるので「下地」に優しく「ズレ」「落ち込み」が発生しにくい長所があります。奥側に見える、白い「縦桟・たてさんテープ」が「高分子系下葺き材」の突起の役割を担います。「49」や「53」は、坪面積当たりの瓦の枚数を示しています。

完成です。瓦は、割れるまで働き続けます。割れても、1枚から交換できる経済的で優れた屋根材です

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