風害と49判瓦
僕たちの住んでいる、北陸地方では、春先にフェーン現象が起こると、強風が吹く事があります。今から10年前に、いわゆる「爆弾低気圧」という、嵐に見舞われた記憶がありますが、今年も、3月26日(土)~27日(日)にかけて、強風が吹き荒れ、僕たちの住んでいる富山県砺波地方でも大きな被害が発生しました。
2~3日で、100件以上のご相談を頂き、週明けから、特別態勢で、修理回り。雨が漏るといけないので、即日完工できる案件のみ、完成させて、日数がかかる案件は、雨始末のみで、後日施工とさせて頂きました。
富山県では、「49判」と呼ばれる、JIS規格の瓦より、少し寸法の大きな瓦が多く使われています。最近では使うことが少ないので、今回のように修理が殺到する際には、この「49判瓦」の、在庫の確保がとっても大事になります。49判を唯一取扱いしておられる、「みのわ窯業」さんのご協力もあり、弊社では、何一つ不足もなく修理を進める事ができています。
風の被害は、主に、屋根の「端部」と「棟部」。以前にも触れましたが、屋根では、風圧力が部位によって異なり、端部と棟部は大きな力を受ける事が分かっていますが、今回は、正に実証していると言える風景でした。
施工途中の案件もあった中で、そのお客様には、工事の長い中断を強いる事になり、大変なご迷惑をお掛けしたのですが、事情を快くご理解いただき、なんとか先日完工しました。
修理の案件は、「瓦の割れている種類」や「どの部分が損壊している」といったことは、現場で確認しながら進めていくことになり、現場のサポート体制(すぐに部材を届けるなど)が、とても重要になります。雨始末や保険用の資料作成なども含めて、弊社では「現場支援」「現場管理」と呼んでいますが、今回の経験で改めて学習させて頂きました。修理現場では、人力に頼る作業が多く、職人さんには本当に感謝です。
この北陸になくてはならない「49判瓦」。地域ブランドにも指定されていますが、これからも大事にしていきたいです。弊社ホームページの最下部に、弊社が使用している各メーカーさんのHPを、リンクしました。みのわ窯業さんのホームページもリンクしたので、是非ご覧になってください。
今回の件で分かったのですが、色々な屋根材がある中で、メンテナンスの容易性については、やっぱり瓦が一番なんじゃないかなーって思いました。1枚からでも交換できる瓦、とっても経済的です。
修理はまだまだ終わっていません。お待たせしているお客様の為にも、全力で頑張っていきたいです。