後へ続く道2

2024年8月23日

令和6年6月21日付ブログ「後へ続く道」で、外壁の工事について紹介させて頂きました。

今回は「瓦葺き」部分を紹介させて頂きます。

屋根の一部で、瓦の葺き替え工事をさせて頂きました。

施工範囲の境界線は、当初は赤色のマーク部分(隅棟)でしたが、黄色のマークで囲ったエリアを追加させて頂きました。

既存の下地の状態もあまりよくありませんでした

理由の一つに、軒先に施工されている「こぐち板」と呼んでいる板の緊結が不十分であった事があります。

隅棟に近い部分で、腐食している部位もあったので、交換すると共に、ビスで緊結し直します。

「なまず」については当ブログ2022年3月11日付ブログ「なまず」で紹介しています

隅棟を境に奥側では「なまず」と呼んでいる仕様でした。

「なまず」は意図的に屋根の軒先部の勾配を緩くしてある仕様で、手前側と段差が発生しています。

「葺き替える瓦」と「既存の瓦」では寸法が異なるので対応が必要になります

施工にあたって、既存部分との接続部分(取り合い)に適した位置で、必要な作業を行います。

屋根下地をなだらかに仕上げていきます。

腐食した下地の補修や段差の対応などは「隅棟部」を解体した今回のタイミングが最適で、お客様にとっても大きなメリットがあると考えています。

今回の案件は瓦を切り合わせて葺いて頂きました

「取り合い」を「隅棟」から赤色で示したラインに変更する事によって、将来的に瓦の葺き替え工事を追加する際は「隅棟の解体」が不要となり、そのまま続けて葺く事ができます。

瓦を加工して既存部分と接続します

おかげで、仕上がりに加えて将来的な展望についても満足のできる内容となりました。

今回、紹介した内容は2023年12月12日付ブログ「取り合い と 境界線」で、紹介した内容をより深く掘り下げた内容になっています。

僕達の意見を採用して頂いた関係者各位に感謝です!