外壁
お客様と、瓦工事についてのお話をしていると、施工範囲が初めに大きな話題となります。
弊社では、異なる部位との接続面を「取り合い」と呼んでおり「外壁」との「取り合い」が発生する場合「部材の取り扱い」について、相談する事があります。
建物の側面を「妻」と呼んでいます。外壁の部材は、下から順に
「緑色」→アオリ(雨押さえ板)
「黄色」→外壁(「中間水切り(青色)」を境に上下に分かれています)
「白色」→窓三方枠 「赤色」→窓上水切り(外壁交換の際には作業が追加されます)
「黄緑」→角コーナー(外壁交換の際には、横方向の境界線の目安になります)
「黒色」→軒先天井(のきてん)→(外壁との境界線は「のきてんコーナー(紫色)」と呼んでいます)
「オレンジ色」→破風(はふ)
と呼んでいます。
瓦葺き工事では、外壁部分の「取り合い」である「アオリ」
外壁工事では左右方向で「角コーナー」上下方向で「のきてんコーナー」「中間水切り」等が、施工範囲を決める上での境界線の目安となります。
軒先から見て、縦方向の「取り合い」を「登り取り合い」と呼んでいます。
対して、横方向の「取り合い」を「葺き止め」と呼んでいます。
「アオリ(緑色)」に施工されている板金部材を「水切り」と呼んでおり「外壁(オレンジ色)」を伝う雨水を瓦へ流します。
下の写真のように「外壁(黄色)」の面積が小さい場合は、費用対効果の視点から、全体の交換となる場合が多いです。
通常、一番小さな、施工範囲は「水切り」までが該当します。
外壁全体の交換では「中間水切り」を無くして、全体をすっきりとさせる仕様が多いようです。
屋根だけでなく、外壁も新調する事により、見た目にも機能的にも素晴らしい仕上がりになりました!
窓がある場合は、防水の為の対応(窓三方枠)が加わります!
外壁に加え「破風板」と呼んでいる部分を保護するために、部材を施工したり新調する事も良くあります。
軒先の天井部分、通称「のきてん」まで新調した案件です。鳥獣の侵入箇所になりやすく、他の工事と関連した足場の有効活用を理由とした施工が多いです。
写真の案件では、お客様が、良い機会という事で、色々な部位の清掃もされていました(笑)
繰り返しになりますが「瓦工事」の打ち合わせでは、初めに「施工範囲」から決定します。その中で、外壁の取り扱いは、予算の関係もあり、お客様の意見がとても大切になります。
少し、分かりにくい説明になってしまいましたが、参考になれば幸いです!