地震の対応の進捗

2024年2月11日

地震が起きて、各方面から連絡を頂き、対応していますが、件数が多くなかなか進んでいないのが現実です。

僕が、現場を確認させて頂き、プランと見積もりを作成して、GOサインが出た案件から順に従業員が作業を進めてくれています。

僕達の地域では、瓦の欠落より、棟部の損壊が多いです。写真のように「のし瓦」を交互に積み重ねた仕様を「のし瓦積み工法」「湿式」「在来工法」などと呼んでいます。

赤いラインが屋根の「分水嶺」です。左右へ雨水を流す「棟」は完全に左側へ倒れています。これでは、雨水が棟部から侵入してしまいます。

「事情」とは、主に「景観上の理由」です。

もちろん「のし瓦積み工法」での対応も可能ですが、事情が許せば「施工がスムーズ」で地震にも強い「強力棟工法(乾式)」での対応が主流になっています。

事情とは、物理的な施工の可否に加え、他の部位で棟部の仕様が異なる場合は、見た目が変わるので、お客様の許可を頂く事が必要になります。

冠瓦を下地に直接ビスで取り付ける方法なので「地震や強風に強く」「メンテナンスが容易」です。

シールは瓦の緊結にも威力を発揮します

見た目はシンプルですが、棟の周囲の瓦の締め直しに加え、2023年10月14日付ブログで紹介した「和瓦クリップ」等を用いて、土台からしっかり「震災」に、専用のシールで「雨水の侵入」に備えます。

パッキン付きの専用のビスで「冠瓦」を「芯木」に固定します。

棟の下の瓦を締め直したり、状態に応じて、交換します。

「冠瓦」の「ビス止め固定」は仕様を問わず共通です。

点検もプロの目線です!

問題があれば当然対応します。点検の際は、地震による損壊箇所だけでなく、様々な視点から検証する事が大切です。

屋根の形状や、状態からある程度下地の状態も予測する事ができます。

安全が最優先です

条件によっては、作業床の設置が必要になります。この案件は、狭すぎて、足場からしか作業が出来ませんね!

準備が大切です

損壊に対する対応作業ですが、現場を事前に確認する事により、以前からの問題も予測した準備ができます。

お客様に納得してもらうことが大前提です

早く仕上げて、次の現場に向かう事も大切ですが、決して見て見ぬ振りをしないで、丁寧な説明と施工を心がけています。

問題の先送りは良い結果を生まないと考えています

僕が作るプランは「地震に対する直接的な損壊」の対応に加えて、同時に施工する事により、以前からの問題にも対応できるプランが含まれています。

でも、決して独善的にならないよう、皆さんと一緒に進めていきますので、よろしくお願いします!