お寺 棟の土台

2024年2月24日

連日、厳しい暑さが続き、職人さんの顔にも疲れが見えてきました。こまめに、休憩や水分補給をしながらじっくりと作業を進めています。「鬼瓦」の取り付けが終わり「棟の土台を作る」作業が始まりました。

既存の「桁(赤色)」を利用して棟の「芯木(黄色)」となる部分を造作します。

「芯木」が少しでも長持ちする様に下葺き材を施工します。

瓦の三日月状の隙間を塞ぐ「面戸(赤色)」という瓦を「芯木」に取り付け「棟土(黄色)」を施工します。「棟土」の上に「胴縁・どうぶち(緑色)」を乗せます。

「胴縁」は1段目の「のし瓦」を引っ掛ける部位です。今後の仕上がりを左右する重要な部位なので、水糸を張って仕上げます。

直ぐ消す事ができるので便利です

瓦の上には「チョークの粉」の印をつけて合わせます。この印は、ビスを緊結する時などでも使用します。

「胴縁」も「芯木」に緊結しジョイント部分はタッカーで緊結します。

ここで、問題となるのは「木材が反り返る」事です。「反り返り」を防止するために「胴縁の端材」を利用して、位置が定まった所から、仮押さえを施していきます。

一般住宅でも同じです

面戸部分に「漆喰」を塗っていきます。「意匠用」の他に、内部の棟土が漏れ出すのを防ぐ役割もあります。

赤色のラインを「桟芯・さんしん」と呼んでいます。

棟部を正面から見て「のし瓦」を左右対称に見せるために中心から施工します。「葺いてある瓦の巾」と「のし瓦の長さ」は同じです。

青色で示した「目地」から落ちる雨水が瓦の一番低い「谷芯」と呼んでいる部分を流れるように施工します。そのため、弊社ではできるだけ「のし瓦」の段数を奇数にしています。

黄色で示した「のし瓦」の裏には突起は「胴縁へ引っ掛ける」「棟土に食い込ませる」のに適した形状です。赤色で示した欠けている部分は、土台へ干渉する突起部分です。

「のし瓦」の1段目は「胴縁」へ引っ掛けて積んでいきます。2段目からは「棟土」へ食い込ませます。

「のし瓦」は、銅線で「芯木」と結束されます。

上部の重量を考慮し「棟土」が固まるのを確認しながら進めていきます

予定では「のし瓦」を「15段」積み重ねる予定です。美しくてスムーズな作業には「土台」の仕上がりがとても重要です。

じっくり焦らず悔いのない作業を進めています!