お寺 西面 野地 下葺き
6月6日と7日にかけて、5日にはぐった分の下地を造作しました。
梅雨入り前の貴重な晴れ間。雨始末の為に、できるだけ下葺き材を早く張りたい所です。
外部から見える部分は、別途、表面を加工した「化粧板」と呼んでいる美しい板を施工します。
「化粧板」は表面を「プレーナー」と呼んでいるヤスリで磨いた部材です。
板の間に隙間ができないように「あいじゃくり」と呼んでいる加工をして、組み合わせながら取り付けます。
化粧板を施工した後「野垂木・のたるき」という角材を施工して「野地板」を取り付けます。「野垂木」に高さを調整するため「パッキン」を挟んでありますね!構造上「野地板」と「化粧板」の間に空間ができます。
軒先では「なまず」という仕様で、曲線を描くように下地を仕上げます。「寺社仏閣」では、曲線を使用した仕様が多く採用されています。このような技術が使用されています。
軒先では「布裏」と呼んでいる下地に台形の形をした「端小舞」を取り付けます。これらの仕様は、一般の住宅と同じですね!
「布裏」は、破風では、曲線を描くように施工しなければならず、大きさ、長さ共に巨大なので、破風板の加工と同じくらいの手間がかかっています。これらの部材は、全て「仕上げ状態」なので、丁寧な施工が必要です。
大工さんが「野地板」を張り終えたら、僕達の出番です。「ゴムアスルーフィング」と呼んでいる「下葺き材」を張っていきます。軒先に近い部分は、水量が多いので、2重に張ります。
カッター使用時は、表面に傷が付くと、伸縮により裂ける可能性があるので、注意します。
加工は「ステージ」で。整理整頓が、事故を未然に防ぎます。
次回は、残りの瓦をはぐって、同じ工程で野地板を施工します。頑張るぞー!