お寺 瓦めくり 西面その1

2023年7月5日

気持ちの良い晴天の中、6月5日より、瓦めくりが始まりました。

今回の作業範囲は、屋根を「大棟」で、二分した範囲の内の、軒先から40%程度と、屋根の端部です。

オペレーターからは見えないので、無線機が必須です

今回、レッカーから一番遠い部分になるので、できるだけ遠くまで届くように、35トンタイプでお願いしました。作業半径は33m、ブームの長さは45mあるそうです。この状態では300Kgまで吊れるそうです。

瓦の重さは、1坪で約220㎏程度です

瓦が、モッコに乗ってどんどん降りてきます。弊社では「省力化→疲労の軽減」「安全化→移動を減らす」の為に「お寺」だけでなく、適性があればできるだけ「レッカー」を活用しています。

跳ね返った瓦で、ケガをしてしまうことがあります

荷台では、瓦が「かさばらない」ように、ハンマーで細かく砕いています。

約2時間30分ほどで、瓦をはぐり終える事ができました。「木くず」と写真では黒く見える「下葺き材」等は分別する必要があります。受け入れて頂く相手方の為にも、ルールを守って搬出したいですね!

事前の作業計画の立案が大切です

瓦をはぐり終えると、下地を解体していきます。埃で、みんな、顔が真っ黒になります。屋根の端部は「化粧」と呼んでいる「表面をきれいに加工した部材」を使用するので、他の部位より先行して作業を進めておき、残りを後日、一気にやってしまおうという計画です。

当初の計画では、既存の下地の上に「野地板」を張る計画でしたが、長年同じように重ねながら葺き替えた跡があり、釘が「垂木」まで届かないという事が想定されたので、下地を撤去する事になりました。結果的には、下地の新調も含めた作業になり、より良い仕上がりになりますね!

屋根裏では、前もって敷いておいたシートが、木くずや埃をキャッチしてくれています。

早く本体工事に取り掛かれるよう「解体」や「運搬」などの作業はレッカーをフル活用して迅速に済ませます

ダンプに積み込まれた「廃瓦」や「木くず」は、ピストンで処分場まで往復です。木くずは、走行中に荷台から飛ばされないように注意が必要ですね!

この「箱型ダンプ」は、とても便利で、屋敷林の枝葉など、かさばる荷物を運ぶ際などにも大活躍!「荷台の高い板」を取り外して、通常のダンプとしても使用でき、空いている日には貸し出しもしています。

現場には余分な材料や廃材等を残さず、足元をきれいにしておく事が、安全で効率的な作業につながります

今日は、内側だけ野地板を施工して、シートをかぶせて終了。明日から、大工さんの下地造作作業が始まります。僕達は一時退散です。