技能グランプリ2023群馬大会②
競技は2日目。8時45分~11時までの残り2時間15分の戦いが始まりました。
鬼瓦の下に取り付ける「巴瓦・ともえかわら」の合端です。とても割れやすく、割ってしまう選手もチラホラ。選手の焦りがこちらにも伝わってきます。割れが入ると音が違うので、こちら側からでも「やばいかも!?」ってわかります!瓦の交換は減点対象ですが、気を落とさず頑張ってほしいです!
「鬼瓦」も「巴瓦」と合うように「合端」をして、取り付けます。残り時間も少なくなり、焦りと疲労が選手を襲います。
「のし瓦」を合端し、垂れないように支えをして「棟部」の作業を進めていきます。各選手「勾配定規」や「水平器」を何度も当てながら「のし瓦」の「ねじれ」も勘案して美しく仕上げていきます。
「のし瓦」がたれないようにする方法や使用する道具は、各選手工夫を凝らして競技に臨んでいます。「残り20分です!」の合図で、会場中に緊張が走ります!
冠瓦を取り付けて完成です。こちら側は「一文字軒先瓦」を葺かない面です。
競技終了の合図とともに、会場からは大きな拍手が起きました。
普段、僕達が耳にする拍手の多くは、挨拶の時など、儀礼的な物が多いのではないでしょうか?今回、僕が耳にした拍手は、全力で戦った選手を称える本物の拍手でした!選手のほっとした表情を見て、本当に感動しました!
こうして、競技を終了して、残りは結果発表と表彰式を待つだけになりました。