ガラと、思い出し笑い

2022年12月27日

仕事柄、僕の携帯電話のメモリーは、屋根の写真で一杯。整理していたら、思い出し笑いしてしまう写真がありました。

今日の主役は、瓦の割れたカケラ通称「ガラ」です。

本来は、棟土が水を吸い上げないように、棟の内部に敷き詰めるのが、弊社の利用法です。

写真を消去してしまってから思い出したので、現在の姿を撮影してきましたが、この写真は、弊社と同じ町内にある高速道路沿いの砂利道。弊社の町内では、年に一度、「江浚い」という行事があり、みんなで、用水路に溜まった土砂をきれいに浚います。その際に、写真の道路の凸凹をその土砂で、平坦にしてほしいと言われたので、ダンプに集めた土砂を低い所に敷いていきましたが、元々、側溝に溜まっていた土砂なので、一週間もしない内にどこかへ流失してしまいました。そこで、僕が、「仕事で廃瓦を捨ててきた帰りに、廃瓦を細かくしたチップをもらってきて、敷いてはどうですか?」と提案して、みんなで作業する事になりました。。作業当日、偶然というか、間が悪いというか、写真左の柵の向こう側、高速道路の法面に、古い瓦が捨ててあるではありませんか!しかも、直近で、すぐ横で弊社が瓦の葺き替え作業を施工していたので、疑念を持たれても仕方ないのですが…。近所の人は、「甲さんがここに入れたの?」と聞きますが、「僕達はそんな不法行為しません」!っていうか、余計めんどくさいです(笑)みんなは、捨ててある瓦を金づちで叩いてチップにしていくのかと心配になっていたみたいです。

瓦も、車に踏まれ、うまい具合に砕けて、自然に見えます。僕、歴史が大好きなんですが、ある武将の辞世の句に、「討つ者も、討たれる者も土器(かわらけ)よ、砕けて後は、元の土くれ」という、句がありますが、まさに元の土くれになりました。ちなみに、三浦義同(よしあつ)という人の句です。なかなか面白い経歴なので、興味のある人は調べてみて下さい。→討った人の子孫も土くれになりました。

これは僕の家の庭先。道路の法面になんか捨てなくても、ちゃんと使い道あります。(めちゃくちゃ安いです)

自然の中から生まれ、自然に帰る「瓦」ますます、好きになりました。(笑)