㉔「雪止めアングル」設置工事
富山県の雪は「水分が多く重い雪質」なので「雪止めアングル」のみで、落雪を防ぐような施工は弊社ではお勧めしておらず「雪止め瓦」の補助的な役割です。「雪止め瓦」は、写真のように「軒先で横1列」その上に「縦に3列程度間隔を空け、横に1列おきに施工」する仕様を弊社では採用しています。できるだけ「屋根雪の荷重が、屋根全体に均等」になるよう心掛けています。
春先に住宅を新築されたのですが、初めての冬を迎えるにあたって、屋根からの落雪によるトラブルを防止する目的で、追加で「雪止めアングル」と呼んでいる部材を施工しました。「雪止めアングル」とは「L字型に加工された雪止め瓦に追加して設置される長い棒状の金具」です。少量の落雪も止める目的で設置され「隣家との間隔が狭い」「軒下に人がいる可能性がある」「エコキュートなどの住宅設備がある」といった理由で「落雪を最小限にしたい条件」でお勧めです。条件を検討し、本当に必要かどうかをよく考える必要があります。尚、便宜上、写真はいくつかの施工例を組み合わせて説明させて頂いています。
軒下のすぐ近くに隣家や住宅設備も見えます。通常「軒先への積雪荷重」を考慮して「軒先より縦3列目」に施工している「雪止め瓦」も、この部分は「2列目に施工」してあります。
今回は、完工後の追加工事だったので、既存の瓦を取り外して、金具を取り付けます。「軒先瓦」には「ビス止め施工」がしてあるのが確認できると思います。
「瓦の重なり部分」で、金具による隙間の発生を防ぐ為、金具の「アタリ」を削り取ります。
「アングル」を取り付けます。「アングル」の荷重を「瓦ビス部分」でも支える設計にして、瓦への負担を減らしています。今回の作業の目的は、「雪止め瓦より軒先側の屋根雪の落下を防ぐ事」です。
脱着した瓦は「瓦の重なり部分」を「コーキング」で補強します。
住宅の施工には、引き渡し後の「想像力」が重要です。私達は、お客様の安心を「創造」できるよう全力で取り組んでいます!
冬になり、積雪があったので、確認に行ってきました。期待した性能を発揮しているようです!
こちらは「アングル」を設置せずに「雪止め瓦」のみの軒先です。