F「雨樋交換」工事
「外壁塗装工事」を実施する事になり、足場の有効活用のために「雨樋交換工事」も施工させて頂きました。各部材の名称については「2022年9月8日付ブログ・雨樋の名前」で触れています。
写真は「樋金具」を上から取り付ける「上打ち」と呼んでいる方法で、瓦の着脱が付帯工事となります。丈夫という長所がある反面「軒樋」は、水を流すための勾配が必要で「軒先の通り」によっては思い通りに水が流せない場合や採用できない場合があります。
「樋金具」を下地となる「垂木」に合わせて、ビスで取り付けます。金具の間隔が広い場合は、増設して取り付けます。樋の色は「赤」と呼んでいる色です。
順に瓦を葺き戻していきます。瓦を葺き替える工事の際は、脱着工事を省けるので同時に施工した方が効率的ですね
「軒先瓦」は、瓦の左側に「瓦ビス」右側に「7釘」「セブン釘」と呼んでいる釘で緊結し、瓦の重なり部分に隠れている通常の2カ所の緊結部分と合わせて、合計4カ所の強固な緊結となります。
「7釘」です。この釘は「F型(平板瓦)」の、軒先等にも使用されています。
足場の有効活用の為の「樋交換」でしたが、メリットとして、強風や大雪の対策のための「軒先瓦」部分の補強もできました。これからも、プロの目線で、貴重な予算を有効に活用できる提案を心がけていきたいです。