建物の構造材について
2025年も今日で終わりとなります。
本年は、187件もの案件で作業をさせて頂き、地震があった昨年よりも多くの案件をこなすことができ、皆様に可愛がって頂いていることを改めて実感しました。
私達の仕事は「建物を維持する事」という事で、今回は建物を支える部位の名前について紹介します。

写真は、床面から屋根を見上げた所です。
私達が作業をするのは「屋根の上」なので、施工する際には緊結した釘が「野地板」から付き出ないように、
そして、施工中であっても内部を濡らさないように考えています。
ですので「建て方」が終わったら、雨が降る前に「下葺き材」まで張りたいですね!

こちらが私達の仕事場である「屋根」を支えている部分です。
屋根の頂点である「棟部」の直下には「棟木」と呼んでいる建物を維持するために大切な横架材があるので、点検の際には、お客様にはその重要性をお話しています。

軒先部分では「軒桁(のきけた)」と呼んでいる横架材が施工されています。

私達が住む「雪国」では、軒先への荷重がとても重要になります。
軒先の「出寸法」や「雪止め瓦の位置」については、慎重に計画を立てています。

瓦屋根の写真ではありませんが「方杖(ほうづえ)」と呼んでいる補強をすることもあります。

屋根裏に天井がなく、そのまま露出する仕様を「化粧」と呼んでおり、作業期間中に雨漏りや傷をつけたりしないように慎重に作業を進める必要がありますね。

「火打ち梁」等は「足場」を設置する際にも施工されて重要な役割を果たしています。

屋内側は、あまり見る機会が無いので、わくわくします(笑)

各部材の内「垂木」「端小舞」や「布裏」等は、後からでも交換が可能です。
しかし、今回紹介した「棟木」や「梁」「軒桁」「母屋」等は、交換が難しい部位です。
私達は、最低限「建物を維持する」ための対応から考えています。
対応の優先順位を考える際の一助になれば幸いです!

