弊社で使用している 屋根の各部の名称 専門用語

打ち合わせでは、極力平易に説明するように心がけていますが、どうしても専門的な用語も必要になります。

これまで、紹介させて頂いて来ましたが、良く使用している名称をまとめさせて頂きました。

写真のような瓦を「F型」「洋瓦」「平板(へいばん)」等と呼んでいます。

瓦の長所を生かしつつ、様々な風景にマッチします。

実績13 「F型 (セラムF2) で袖瓦が かぶせ 仕様の工事」

実績23 「F型 スマート で 廻り隅 仕様工事」 で紹介しています。

もう一つの大きな区分が「J型」「和形」「日本瓦」と呼んでいる仕様です。

「日本瓦」は、私達が住んでいる北陸地方では「桟木」に銅線で緊結する「49版」

「桟木」に「爪」を引っかけてステン釘で緊結する「53A」に大別されます。

詳しくは、2021年3月11日付ブログ「瓦の大きな分類」で、紹介しています。

軒先部分で使用されている瓦を「軒先瓦」

左右の端部を「袖部(そでぶ)」と呼び使用している瓦を「袖瓦(そでかわら)」と呼んでいます。

瓦の仕様を問わず、ビスで補強しています。

「陸棟」は「りくむね」とは呼びません!

屋根の頂点を「大棟(大棟)・陸棟(ろくむね)」直下の瓦を「半端瓦」と呼んでいます。

棟部では、仕様が「湿式(しっしき)」「乾式(かんしき)」の大きく2つに分かれています。

「鬼瓦」「のし瓦」等を使用する仕様を「湿式」と呼んでいます。

詳しくは、2024年1月7日付ブログ「瓦屋さんの日常 棟工事」で紹介しています。

「鬼瓦」「のし瓦」「棟土」を使用しない仕様を「乾式(かんしき)」と呼んでいます。

詳しくは、2024年2月12日付ブログ「棟部 乾式工法の流れ」で紹介しています。

瓦の下には「下葺き材」が施工されています。

大きく分けて「高分子系」と「改質系」に分かれています。

「改質系」では、表面に突起があり、突発的に侵入した雨水等も隙間から軒先方向へ流すことができます。

「改質系」では「タテサンテープ」と呼んでいる部材で雨水を軒先方向へ流します。

2021年4月24日付ブログ「大切なバックアップ」で、紹介しています。

斜めの棟を「隅棟(すみむね)」と呼んでいます。

弊社では異なる部位との接続面を「取り合い」と呼んでおり「棟部」と「外壁」の「取り合い」が発生する場合は、別途作業が発生します。

写真では赤い矢印部分で、既存の瓦と葺き替えた部分との「取り合い」が発生しています。

「既存部分」と「施工部分」との「取り合い」は「下がり丸」と呼んでいる仕様で仕上げます。

瓦を切り合わせて仕上げる場合もあります。

これらを「既存 瓦葺き部分 取り合い工事」と呼んでいます。

詳しくは、2024年8月12日付ブログ「後へ続く道 2」で、紹介しています。

「棟部」と「外壁」の「取り合い」では瓦工事に加えて「建築板金工事」が付帯しています。

弊社では「棟部 外壁 取り合い」と呼んでいます。

「入母屋(いりもや)」と呼んでいる形状の屋根でも「取り合い」が発生します。

「入母屋 隅棟 取り合い」とさせて頂いています。

「棟部」と「袖部」の「取り合い」です。

「棟部」が折れ曲がっている仕様を「肘棟(ひじむね)」と呼んでいます。

瓦を加工して切り合わせる作業を「合端(あいば)」と呼んでおり「肘棟 合端作業」「棟部 谷部 取り合い」等と呼んでいます。

又、屋根の方向が変わる部位の内「板金部材」が施工されている部位を「谷部」と呼んでおり使用されている三角形に加工された瓦を「うろこ瓦」

「板金部材」を「谷板(たにいた)」と呼んでいます。

両側に「谷部」があります。

「谷板」を組み合わせる必要があり、漢字の「八」に似ている事から「八谷(はちたに)」と呼んで区別しています。

「谷部」の軒先で「軒先高さ」が異なる場合があり「軒高違い(のきだかちがい」と呼んでいます。

狭い部位で、外壁部分との「取り合い」も含めて、丁寧な施工を心掛けています。

「八谷」と併せて、実績22 「谷部 板金交換工事(八谷)」で、紹介しています。

「瓦葺き部分」と「外壁」との「取り合い」を「葺き止め(ふきとめ)」と呼んでいます。

外壁の交換や脱着工事が付帯する場合や出窓がある場合などは、相談が必要になります。

詳しくは、2024年6月21日付ブログ「後へ続く道」で、紹介しています。

「葺き止め」でも「湿式」「乾式」があります。

「乾式」の施工風景です。

詳しくは、2023年8月4日付ブログ「粘着する 副資材」で、紹介しています。

「葺き止め」の端部で「棟部」が施工されている仕様を、部位の名前と併せて「折り返し」と呼んでいます。

瓦で納める場合は、部位の名前と瓦の名称を併せて「尻かけ」と呼んでいます。

「尻かけ」部分を「板金部材」で仕上げる場合もあります。

瓦葺き部分と外壁部分との「取り合い」のうち、軒先と垂直な部位を「登り取り合い」と呼んでいます。

板金工事が付帯する事が多く、詳しくは

2022年11月25日付ブログ「登り取り合い」

2024年2月9日付ブログ「取り合い その2」で、紹介しています。

ざっと、良く出てくる部位について紹介させて頂きました。

専門的な事は、口頭で説明させて頂きますが一助になればうれしいです!