臨機応変

8月の下旬から、大型の台風が日本列島を襲って、各地で大きな被害が発生しました。

僕達の会社でも、レッカーを使用した「瓦の葺き替え」を予定していたのですが、台風のスピードや進路が想定外で、着工が延期に次ぐ延期で関係各位には大変なご迷惑をおかけしてしまいました。

着工後の天候や曜日なども考慮しながら進め方を考えます。

大きな案件での瓦めくりは「雨養生」を考慮して、できるだけその日の内に「下葺き材」まで施工できる範囲を目安として着工範囲を区切りながら進めています。

今回のように、天候に恵まれない場合は、施工範囲を計画より更に細かく区切りながらの進行になります。

今回も、写真の部位である「入母屋」だけに作業範囲を縮小して始める事になりました。

発注済の瓦は既に、工区で分けて梱包されているので、今回のように「工区割り」が変更になると、搬入する数量も変更して搬入する事になりますね!

地震の影響の「在庫の確保」や「現場に応じた迅速な対応」の面でも、後付けですが助かっています。

今までは、弊社には在庫を置くスペースがなく、現場に業者さんが直接搬入するしかなかったので、このような緊急の変更に対応しづらかったのですが、昨年から「ストックヤード」を開設し、在庫を一定量確保しておく事により、様々な状況に対応しやすくなりました。

原材料の値上げが相次ぎ、加えて運送業界を取り巻く環境も変化している時期なので、ちょうど良い時期に決断できたと思っています。

写真の案件では「上の屋根の棟部のみ」のメンテナンス工事を施工する予定でしたが…

少しずつ作業を進めていく中で…

プラン作成時には「妥協」していたのですが…

僕は、当初の提案時には目をふさいでいたのですが…

瓦を緊結する「桟木」の「劣化」「折れ」が甚だしく。

従業員さんのお客様を思う気持ちに「感謝」です。

屋根下地の落ち込みも見られる事から…

職人さんの「瓦の葺き替えを提案した方が絶対いいよ!」との声を受け…

「朝令暮改」は場合によっては「良い事」です。

お客様に再度相談させて頂き「入母屋部分」だけ、瓦を葺き替える事になりました。

この決定は、施工箇所が「玄関の上」という事情もあります。

着工後でも、現場とお客様との会話から工事の進め方に対して「より良い方法」を模索しながら進めています。

今回も、お客様が安心して満足頂ける内容となり、改めて「臨機応変」の大切さを感じる案件でした。

これからも、みんなが気軽に意見を出し合える雰囲気を大切にしていきたいです!