「耐風 補助金」の申請には、適切な内容で、見積り通りの工事が行われた事を「証明」するため、写真の撮影と説明が必要です。

瓦をはぐる風景です。
事前の診断結果と実際の状態がリンクするような撮影を心がけています。
屋根下地です。
既存の下地の上に合板を施工する場合と、撤去して「新調」する仕様があります。
写真は「新調」した案件です。
既存の屋根下地に「4mm合板」を施工した仕様です。
ここまでは、主に一連の流れの説明です。
瓦の緊結は「ステンレススクリュー釘」を使用します。
「軒先瓦」は「2か所」緊結です。
3か所目の緊結用の隠し穴は2か所あり、条件によって使い分けています。
「桟瓦」「雪止め瓦」は「全数」1か所緊結です。
左右の端部(袖瓦・ケラバ)は2か所です。
「隠し穴」は、釉薬で薄くカバーしてあるだけなので、簡単に穴を開けることができます。
「屋根の端部」は他の部位に比べて風圧力が大きいため「軒先瓦」「袖瓦」は「瓦ビス」で3か所目の緊結で補強します。
新築においては、令和4年より法令化されています。
防災用の「かみ合わせ部分」がある「防災瓦」を使用していることを「証明」します。
一連の流れを説明していきます。
僕たちの工事見積には、分かりにくい用語もあるので、名称や説明もコメントしています。
お客様への説明も兼ねています。
写真は「全体」と「アップ」をセットにして撮影しています。
「のし瓦」が互いに緊結されていることを「証明」しています。
棟部では「冠瓦」を「芯木」に「瓦ビス」で緊結しています。
写真は「隅棟(すみむね)」と呼んでいる部位です、
写真は「大棟(おおむね)」と呼んでいる部位です。
「鬼瓦」「のし瓦」「棟土」等を使用しない「乾式」と呼んでいる工法です。
工法による性能の差は無く、補助金の条件にも該当していません。
補助金の交付には、適切に施工されたことを証明する有資格者による「証明書」の発行が必要です。
弊社では、補助金の有無に関わらず同じような施工をしています。
併せて、このような施工内容は業界団体である「全日本瓦工業連盟」
及び、私達の支部である「富山県瓦工業協同組合」では何度も講習会を開催するなど、業界一丸となって取り組んでいる内容でもあります。
皆さんの自治体でも制度がある場合は、ぜひ活用をお勧めします。