2024年を振り返って
ついに、2024年も大みそかを迎えました。
日本全体がそうだと思いますが、特に忘れられない1年になりました。
正月の地震の時には、自宅から車で20分程度の所にある妻の実家にいたのですが、机の下に隠れて、揺れが収まったのを見計らって、今までにないくらい急いで家に帰りました。(震度5強)
自宅で飼っている鯉の水槽などが心配でしたが、幸いにも全く被害はありませんでした。
1月2日の午後の写真です。(高岡市伏木地区)
早速、いろんな所から被害の連絡があり、屋根の確認と、シート作業に回りました。
作業に夢中で、すぐには気付かなかったけど、ふと周りを見渡すと、周りにも同じような瓦屋さんが大勢いて「カチャカチャ」と、作業する音が心地よく響き「僕達役に立ってる!」って、実感する事ができました。
今回の震災では、横揺れだったのか「瓦葺き部分」の被害がわずかで、主に「棟部」が被害を受けていました。
屋根上に散らかった棟土や瓦を片付けてシートを押さえました。
しばらくの間、作業は後回しにして、シートを掛ける作業周りが続きました。
雪が少なかったので、とても助かりました。
1月中旬の輪島市内の火災現場です。
この頃には、被害の全容が明らかになってきて、隣の石川県から応援の要請が入り、仕事の合間に「シート張り作業」に行ってきました。
弊社単独ではなく、同業者が協力し合って、小学校の体育館のシート作業をしました。
みんなの協力もあって、何とか作業を終える事ができたのですが、この後、数回往復する事にもなりました。
楽しい作業でしたが、被災者の方を思うと胸が苦しくなります
校長先生が、卒業式はどうしても体育館で挙行したいとのお話があり、心に響きました。
こっそり、3月に体育館をのぞきに行った所、準備万端でほっとしました。
先程、地震で「棟部の被害が多かった」と、紹介しましたが、原因の一つに
棟部の直下の瓦である「半端瓦」が欠落する事により「棟部が不安定になってしまった」
という事を感じ、今まで以上に仕事に対する思いが強くなりました。
壊れた家屋は、耐震ができていない古い家屋ですが、メンテナンスでは地震に負けない屋根を作ります!
弊社では、これからも「半端瓦」の緊結に工夫を重ねていきます。
早急に復旧作業を進める必要もあり、耐震性も確保しながら「効率よく、経済的な作業」を考えなくてはいけない事も増えました。
今まで、あまり縁のなかった、地域での仕事も増え、活動範囲が広がりました。
新しい地域でも、しっかりと弊社の良さが分かってもらえるように、頑張りたいと思っています。
お陰様で、169件の作業について完工する事ができました。
ここからは、僕が所属している「ライオンズクラブ」について、紹介したいと思います。
ゴールデンウィーク中には、隣町の「砺波ライオンズクラブ」さんに同伴して、輪島市で炊き出しのお手伝いに参加させて頂きました。
非常に残念ですが能登地方を中心として9月には豪雨による災害にも見舞われました。
10月には僕が所属する「砺波セントラルライオンズクラブ」の仲間と珠洲市で「がれき」や「土砂」の撤去ボランティア作業に参加させて頂きました。
偶然にも、入善ライオンズクラブのメンバーと遭遇。(真ん中)
同じ「瓦屋」という事もあり、めちゃくちゃ嬉しい瞬間でした。
同じく10月には、戦争に苦しむウクライナより、有名なオペラ歌手であるオクサーナ・ステパニュックさんと、ピアニストの岩渕 慶子さんを招いて、平和について考えるチャリティーコンサートを開催しました。
みんなで力を合わせた結果、1014名もの方々に聞いてもらう事ができました。
全国大会出場を決めた、地元の出町小学校の合唱部もコラボ。
みんなで作り上げていく過程も楽しかったです。
歌声と平和の大切さをしっかりと胸に刻みました。
コンサート終了後の、募金活動に参加させて頂いた息子達です。
貴重な経験と嬉しそうな顔を見れて、幸せをかみしめる事ができました。
その他にも
抗がん剤治療で髪を失った子供たちに明るい笑顔を取り戻してもらうための「ヘアドネーション活動」に取り組んでいます。
最近では、小学生の男の子も協力してくれたとのニュースを新聞で見て、とてもうれしく思いました。
ご協力いただける方は、ぜひお声掛けをお願いします!(お店に頂きに伺います)
日本赤十字社を通じた献血への協力→近隣の高校の学園祭にも参加中(日本の献血の25%はライオンズ関係とのお話です)
「アイバンク」を通じて、視覚障碍者に光を届ける活動
「こども110番の家のコーン」を、希望する小学校へ贈呈
など、行政の力が十分に届かない部分を中心に、みんなで楽しみながら貢献活動を展開しています。
このような活動ができるのも、共に動くクラブの仲間と会社をしっかり支えてくれる従業員の方がいるからで、感謝しかありません。
一年の締めくくりは「妻の実家での餅つき」
子供たちの笑顔が、全てを吹き飛ばしてくれます。
今年は、生まれて初めて災害を肌で感じました。
復興は道半ばで、僕達にも残っている仕事がたくさんあります。
来年も「仕事」も「ライオンズ」も全力で頑張ります!