追加工事で雨樋工事

2024年11月30日

現在、僕達は瓦の葺き替え工事を施工しています。

今回、追加で「雨樋工事」も施工していますが、その理由について紹介したいと思います。

これは、施工前の軒先部の雨樋(軒樋・のきとい)の写真です。

「軒樋」を支える「樋金具」も、水を流す「樋本体」も、それほど劣化が見られずまだ使えそうに見えます。

ビスを緊結してある部材を「端小舞(はなこまい)」と呼んでいます。

しかし、瓦を取り外して確認してみるといくつかの問題点が見られました。

この「樋金具」は「上打ち」と呼んでいる仕様で、本来はオレンジ色の部分で2カ所緊結するのですが、この案件では「黄色」の部分のみの1カ所緊結となっています。

雨樋の地面方向への荷重は、赤色で示した「瓦桟」の下へ差し込んだ部位で支えています。

本来「上打ち仕様」の「樋金具」を交換する場合は、軒先の瓦を取り外して、緊結する施工が望ましいですが…

この「樋金具」は、桟木の下に差し込めるように長い寸法で作られています

「軒先瓦」を取り外す手間を省き、瓦の下から「樋金具」を差し込むだけの施工になっています。

写真では「樋金具」を下地材(合板)に突き刺すような取り付け方になっていますね。

写真のように「瓦桟」が折れた場合は、雨樋が下がって水を流す横方向の勾配が狂ってしまう事になります。

「樋金具」は「垂木」と呼んでいる下地を支える角材を下地に取り付けます。

今回、瓦葺き工事に併せて「樋金具」を新調して適切に取り付ける事により、問題を解決する事ができました。

余談ですが「瓦桟」の下には赤色で示した「縦桟・たてさん」が施工してあり、下地との隙間が、突発的に入り込んだ雨水を軒先方向へ流しています。

「瓦葺き工事」に併せて「雨樋工事」を施工する事によって「経済的」「効率的」な作業を実現できています。

これからも「最適な提案」で、お客様に喜んで頂ける工事を目指します!