今日も元気に屋根の点検をしてきました。
お客様にお話した事の中に「瓦は焼き物なので ねじれ があります」と言う内容があります。
「ねじれ」を、私達は「行儀」と呼んでおり、現在は、ありがたい事に、技術の進歩で問題ない製品を供給して頂いています。
製造技術が未熟だった昔の職人さんは「行儀」とうまく付き合いながら瓦を葺いておられました。
瓦を横から見た写真です。
右側が「軒先側」左側が「棟側」です。
赤いラインで示した通り、瓦の勾配がそれぞれ異なりますが、これは「行儀」が理由です。
オレンジ色で示しましたが、軒先側は上の方が跳ね上がっていますね。これを「ハネ」と呼んでいます。
棟側は下の方が跳ね上がっています。こちらを「オチ」と呼んでいて、これらを組み合わせながら、できるだけ隙間ができないように葺くのが「技術」でした。
でも、どうしても隙間が発生してしまいますね…
現場では、ついつい「面倒くさい」「ムカつく」といった感情が走るのですが…
取引先のメーカーさんの事務所に行くと面白いポスターが張ってありました。
「瓦」を違う視点から見れば「工芸品」としての一面もありますね!?
僕達が気付かなかった「新しい視点」からみた「古くて新しい瓦」について触れています。
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