2023年11月1日付ブログ「分かれ道」や12月12日付ブログ「取り合い と 境界線」で、後へ続く工事について紹介させて頂きました。
今回は、その補足として、前年の11月に施工した案件の「続き」について、紹介したいと思います。
前年、棟部を境にして「左側」を新しい瓦へ葺き替えました。
この案件では、将来的に反対側の屋根の葺き替え工事も必要になるとの予想があり、お客様の了解を頂いて、続きの工事で重複する「棟部」を経済的で解体も容易な「乾式」と呼んでいる仕様で、施工しました。
今回「第二期工事」を着工するにあたり、初めに、棟部で施工されている「冠瓦」を取り外します。
幅45枚分の瓦を、仮置きの足場の設置等も含めて2人で30分ほどで取り外す事ができました。
取り外した「冠瓦」は再使用するので「仮置き」しておきます。
棟の内部では「ハイロール」と呼んでいる「防水シール」が施工してあります。
新しい瓦部分(左側)のシールはそのまま使用できるため、中央部で切り取ります。
棟内部の「金具」等もそのまま使用する事ができます。
「第二期工事」を見据えて、棟部周囲の下地については「第一期工事」の内に補修を済ませてあります。
スムーズに「第二期工事」を着工する事ができました。
瓦を葺き替えた後に、既存の「ハイロール」に重ねて、新しい「ハイロール」を張ります。
重複する作業を最小限に抑える事ができました。
棟部の仕様によって、性能が変わる事はありません。
棟土を使用する「湿式」では、解体に手間と予算がかかるので、次の工事が考えられる場合は、できるだけ「乾式」をお勧めしています。
私達はできるだけ「無駄な工事・予算」が発生しないようにしたいと考えています。
今回は、その一部を紹介させて頂きました。