今日は、屋根雪から煙突を保護するために「ゆきもちくん」と呼んでいる商品を施工しました。
屋根雪を止める「雪止め瓦」は、軒先に負荷がかかりすぎるのを防ぐために「軒先瓦から3列目」に施工されている事が多いです。
しかし「2列分」の屋根雪は、軒下へ落下する事になります。
2列分の落雪を防ぐ対応として、弊社HP 実績㉔「雪止めアングル設置工事」で紹介した「アングル」
今回紹介する「ゆきもちくん」という仕様があります。
取り付けには「雪止め瓦(輪がついた仕様)」が施工されている事が必須なので、着工前に屋根の下地の状態(雪止め瓦の緊結の強度)も併せて確認します。
その他に「ゆきもちくん」は「樋」「瓦」の仕様や「軒先から雪止め瓦までの寸法」に合わせて、商品を発注する必要があるので、着工前に確認します。
雨樋には、枝葉の堆積を防ぐ「ネット」も施工してありました。
「軒先瓦」とその上の「桟瓦」を取り外します。
赤の矢印で示した樋の金具は「吊金具(つりかなぐ」と呼んでいる仕様でした。
「樋金具」の仕様によっては「瓦の脱着が不要」の場合もあります。
「樋金具」に「ゆきもちくん」の「軒先側」の緊結用ステンレス線を取り付けます。
瓦を葺き戻します。
軒先瓦は2カ所の緊結が必要なので、一列上の瓦も取り外す必要があります。
屋根の上で「ゆきもちくん」を開封し、仮に広げます。
上下の端部となる部分に「鋼線」を通します。
「鋼線」をしっかり網になじませます。
「雪止め瓦」に取り付けた専用の金具に「ゆきもちくん」に取り付けた「鋼線」を引っ掛けます。
「網部」の余った部分は「軒先部」で使用しますが、今回は雨樋の中に「ネット」があり「雪止め瓦」で折り返す形になりました。
軒先部分を緊結します。
高所で、軒先部の作業も多くあるので、作業床の設置が必要です。
「ゆきもちくん」は、表面に腐食を防ぐために何層にも塗装を施すなど、非常に対候性に優れた商品です。
今回は「煙突の保護」がきっかけでしたが、他にも「道路」「隣家」への落雪防止など、雪国ならではの困り事に対応できますね!
落雪で困ったことがあったら、ぜひご相談ください!