瓦を交換した際に、交換した瓦の名前を記入します。でも、どの部分に使用されていた瓦か分からないですよね?今日は、修理でよく使用する瓦の名称について、紹介したいと思います。
瓦の仕様は違っても、名称は変わらないので、参考にして下さい。
様々な名称があります!
こちらは一番見慣れた瓦ではないでしょうか?
これは「桟瓦・さんかわら」と呼んでいます。通称「平・ひら」で、葺いてある部分である屋根の中央部も「平部・ひらぶ」と呼んでいます。
「桟瓦」には、屋根から明かりを採るための「ガラス瓦」と呼んでいる仕様もあります。「瓦」ではなく「窓」の場合は「トップライト」と呼んで区別しています。
軒先で使用されている瓦を「軒先瓦・のきさきかわら」と呼んでいます。
屋根の端部は「平部」に比べて風圧力を受けやすいので、交換や補強工事をする機会も多く、新築の案件では3カ所の緊結が法令化されています。
「軒先瓦」の事を「端口・はぐち」とも呼んでいます。
屋根雪を軒下に落とさないようにする「雪止め瓦」です。
写真の仕様は「輪型」と呼んでいる仕様で通称「ツル」です。軒先に屋根雪の荷重がかかるので、位置に注意して施工します。
しっかり雪を止める所がメリットです。枝葉が溜まり易い所がデメリットです。
既存の瓦に施工する際には、コーキングも併用してしっかりと緊結します。
「谷部」と呼んでいる部分では、屋根雪による荷重がかかりやすい為、雪止め瓦の入れ方を工夫して、要望や条件に合った施工を心がけています。
「コブ」雪止め瓦です。
現在、主に使用されている「53A」という仕様では、製造されておらず「49判」と呼んでいる仕様で製造されています。
枝葉が溜まりにくいですが、屋根雪を止める力は「ツル」より劣ります。
「ツル雪止め瓦」と「コブ雪止め瓦」を混ぜて葺いた仕様です。
「雪止め瓦」の入れ方は、地方によって様々で、僕達の地方では、軒先より3列目に横一線、2~4枚程度、縦方向に間隔を空け横方向に1枚置きが多いでようです。
屋根を軒先から見て左右の端部の瓦を「(左右)袖瓦・そでかわら」軒先部の袖瓦を「(左右)角・かど」と呼んでいます。
「右角瓦」を「大角(だいかど)」「左角瓦」を「小角(しょうかど)」とも呼んでいます。
写真では、矢印で示した部分に「紐(ひも)」と呼んでいる突起があり「紐袖(ひもそで)」と呼んでいます。
雨水が伝うのを防ぐと共に、瓦の「目地」となる部分をカバーする事により、切り合わせ作業の省力化も実現しています。
「紐」がない「袖瓦」を「並袖(なみそで)」と呼んでいます。
瓦の加工作業である「合端(あいば)」が必要になります。
「袖瓦」の事を「ケラバ」とも呼んでいます。
「軒先瓦」と同様に「袖瓦」でも、新築の案件では3カ所の緊結が法令化されています。
「袖瓦」「軒先瓦」は「たれ」と呼んでいるカバーで、下地を保護しています。
「袖瓦」を使用しないで「みのこ」と呼んでいる仕様もあります。
屋根の一番上の端部を瓦で納める際には「尻掛け」と呼んでいる瓦を使用します。
「尻掛け瓦」を施工する際は、下地の寸法の打ち合わせが必要です。
「棟部」で交互に積み重ねて使用されている写真の瓦を「のし瓦」と呼んでいます。
棟部の一番上で施工され「蓋」の役目を担う「冠瓦・かんむりかわら」です。
写真は「伏間・ふすま」あるいは「平冠瓦・ひらかんむりかわら」通称「ひらかん」です。
「冠瓦」は通常ビスで緊結します。
写真の「冠瓦」は「江戸・えど」あるいは「丸冠瓦・まるかんむりかわら」通称「まる」です。
現在は「ビス」で緊結されていますが、以前は「銅線」で緊結されていました。
瓦の大きさによる寸法を加えて表記しており、主に5寸~6寸が使用されています。
「冠瓦」のみで施工する「乾式工法」「強力棟工法」では「7寸冠瓦」が使用されます。
写真のような屋根の形状を「切妻屋根」(きりづまやね)」と呼んでいます。
「切妻仕様」の大棟の端部では「冠止め」が使用されます。
写真のような屋根の形状を「寄棟屋根(よせむねやね)」と呼んでいます。
「寄棟仕様」の大棟の端部では「三又」が使用されます。
「寄棟仕様」「入母屋仕様」の軒先部分では「カッポン」が使用されます。
「隅棟」の軒先部分には2種類の納め方があります。
まだまだ、色々な名称の瓦がありますが、目にする機会が多いのは、以上の瓦となります。
イメージがつかみにくい時などは、是非参考にして下さい!