お寺 棟完成

2023年8月7日

8月1日に、棟部が完成し「瓦葺き替え工事」は一段落し、残りは「紋」の取り付けを残すのみになりました。

「のし瓦」の間に「棟土」を入れながら交互に積み重ねていきます。一度に、積み重ねると、重みでゆがみが出るかもしれないので、慎重に進めます。

「のし瓦」は、どこで切断しても銅線を結束できるように3カ所孔が空いています

「のし瓦」はお互いに緊結し「芯木」も7月24日に紹介した「桁」の上から積み重ねていきます。

「紋」を取り付けるための「ステンレス線」を取り付けておきます。

ビスの材質1つをとっても厳選しています

「芯木」は鬼瓦の安定にも欠かせません!

「のし瓦」を15段積みきって「棟部」が完成しました。のし瓦の「目地」も揃って気持ちが良いです!

「瓦」は1枚1枚大きさが違ったりして難しいです

「左右対称」にこだわったので、端部の「のし瓦」の大きさも揃える事ができました。

「鬼瓦」との接続部はコーキングで雨水の侵入に備えます

「鬼瓦の大きさ」と「棟の高さ」もピッタリ合わせる事ができました。

丸い「冠瓦」を「江戸」あるいは「丸冠瓦・まるかんむりかわら」と呼んでいます。「下がり丸」で使用されていますね

「のし瓦」を積み終えたら一番上に「伏間・ふせま」あるいは「平冠・ひらかんむり」と呼んでいる、少し背の低い「冠瓦」を「瓦ビス」で内部の「芯木」に緊結して完成です。

これから、必要のなくなった部材や設備などを撤収していくことになります。この景色を見るのも残り少なくなってきたと思うと、少し寂しい気持ちもあります。

厳しい暑さもありました

今は、足場などがあって、棟部などはよく見えませんが、撤収後は、キラキラと光る屋根を見てもらえます。

いつの間にか、ツタも成長して足場に絡みついてしまいました

4月10日に鉄板を敷く所から今日まで、約4カ月の間に、大工さん(下地・破風)足場屋さん(作業床)レッカー屋さん(クレーン作業)板金屋さん(外壁)塗装屋さん(破風の塗装)っその他の方々と、皆さんの力で、ここまで来ました。瓦工事でも、直接工事だけで、のべ106人かかり、他の現場もあるので、到底僕の会社だけでは現場を回す事ができず、同業者の方にたくさんのお力を貸して頂きました。

全ての人に感謝です!まずは、工期中に終える事ができてほっとしています!

次回は「紋」の取り付けです!