連日、厳しい暑さが続き、職人さんの顔にも疲れが見えてきました。
こまめに、休憩や水分補給をしながらじっくりと作業を進めています。
「鬼瓦」の取り付けが終わり「棟の土台を作る」作業が始まりました。
既存の「束(つか)」を利用して棟の「芯木」となる部分を造作します。
「束」等の構造材については、弊社HP2025年12月31日付ブログ「建物の主要な構造材について」で紹介しています。
「芯木」が少しでも長持ちする様に下葺き材を施工します。
瓦の半月状の隙間を塞ぐ「面戸・めんど」という瓦を「芯木」に取り付け、内部に「棟土」を施工します。
「棟土」の上に「胴縁・どうぶち」を乗せます。
「芯木」の頂部には、後工程の「冠瓦」の緊結用の「人口樹脂製の芯木」を施工します。
「胴縁」は高さを揃える土台と共に、1段目の「のし瓦」を引っ掛ける部位です。
今後の仕上がりを左右する重要な部位なので、水糸を張って平行に仕上げます。
瓦の上には「チョークの粉」で印をつけて、目印にしています。
この印は、ビスを緊結する時などでも使用します。
ここで、問題となるのは「胴縁が反り返る」事です。
ジョイント部の緊結や「胴縁の端材」を利用して、位置が定まった所から、仮押さえを施して「反り返り」を防ぎます。
面戸部分に「漆喰」を塗っていきます。
「意匠用」の他に、内部の棟土が漏れ出すのを防ぐ役割もあります。
「葺いてある瓦の幅」と「のし瓦の長さ」は同じです。
棟部を正面から見て左右対称に見せるために「のし瓦」は、中心から施工します。
「目地」から落ちる雨水が瓦の一番低い「谷芯」と呼んでいる部分を流れるように丁寧に施工します。
「冠瓦」と目地を合わせるため弊社ではできるだけ「のし瓦」の段数を奇数にしています。
「のし瓦」の裏には突起があり「胴縁へ引っ掛ける」「棟土に食い込ませる」のに適した形状です。
欠けている部分は、土台へ干渉する突起部分を削り取った跡です。
「のし瓦」の1段目は「胴縁」へ引っ掛けて積んでいきます。
2段目からは「棟土」へ食い込ませます。
「のし瓦」は、銅線で「芯木」と結束されます。
予定では「のし瓦」を「15段」積み重ねる予定です。
「のし瓦の段数」が多い場合は、一度に作業を進めると自重で直線が損なわれてしまう恐れがあるので、棟土がしっかり固まった事を確認しながら進めていきます。
じっくり焦らず悔いのない作業を進めています!