石付き金属屋根材 i-Shingle

2024年2月9日

弊社では、耐力構造上の問題で「瓦」を葺く事ができない屋根に「石付き金属屋根材」をお勧めしています。先日より「コロニアル屋根材」の屋根に「石付き金属屋根材」を施工したので紹介したいと思います。

又、別の案件での施工例を、実績⑭でも紹介しています。

今回採用した商品については、弊社ホームページ下部の「ROOF TG TILE GROUP」のバナーをタップ「IKOtile」→「アイシリーズ」→「i-Shingle」とお進み下さい。

1平方メートル当たりの重量は「アイシングル」6.5キロ「瓦」48.5キロです

今回施工したのは「石付き金属屋根材」と呼ばれる仕様で、商品名は「i-shingle・アイシングル」です。屋根材では一般的な「ガルバリウム鋼板」に天然由来の石粒を付着させた屋根材で、長所として、金属屋根材に見られる「金属の振動による雨音などの騒音を軽減」させ静かな暮らしをお約束します。

更に、積雪を表面全体の石粒で支えるので「雪止め金具」が不要で、金属の電位差による腐食や屋根への不自然な荷重を防ぐ事ができます。

屋根のコケなどの汚れも除去します

今回は、既存の屋根材にそのまま施工する「カバー工法」での施工なので、着工に先立ち、屋根面を平坦にするために、グラインダーで雪止め金具を切断しておきます。

部材は全て既存の屋根材にビスで取り付けます

軒先を平坦にする「胴縁」を取り付けて、その上に軒先金具を取り付けます。

シワが寄らないように張るにはコツが必要です

下葺き材を施工します。粘着式で、裏面シールをはぐりながら屋根面に密着させます。

瓦屋根でも同じです

張り方も規定に沿って張っていきます。

下地となる既存屋根材が強固で大変でした

軒先から順に葺いていきます。専用ビスを下地となる既存の屋根材(コロニアル)へ、ハンマーで少し打ち込んだ後、充電ドライバーで締めこんでいきます。

専用のハサミです

部材の寸法は決まっているので、半端になる部分は切断して施工します。

出来るだけ開口広さを狭くしたいですね

三角形の部位です。このように「切って張る」を繰り返します。

見た目にはどこが「目地」か分からないですね

部材は、目地が同じ通りにならないように、交互に葺きます。左右の端部を「袖・そで」と呼んでいて、専用の部材の下地となる「胴縁・どうぶち」を取り付けます。

部材は大変軽いので、作業中は風で飛ばされないように注意します

今回の案件では、屋根に開口部があり、部材を適宜加工して取り付けました。

露出するビスは、凝固剤に石粒をふりかけのように掛けて仕上げます。写真のような、上半分が半端になった部位を「半切り」と呼んでいます。既存の板金部材の下にしっかり差し込み、雨漏りの原因とならないように施工します。

このような屋根の形状を「寄棟・よせむね」と呼んでいます。

棟部に、専用の下地用金具を取り付けます。下には、雨水の侵入を防ぐスポンジ状のシールを挟み込むように施工しています。

斜めの棟を「隅棟・すみむね」と呼んでいます

下地用金具に、棟金具をかぶせるように施工して完成になります。

「屋根材」は軽ければ良いという考え方には僕は同意できません!建物に合った屋根材を僕はお勧めします

頂点に該当する部位を「大棟・おおむね」と呼んでいて「大棟」と「隅棟」の接続部分でも加工が必要です。

既存のコロニアルとも違和感なくマッチしています

既存の屋根との接続部分です。今回は「谷」と呼んでいる構造となっていました。

足場業者さんに僕たちの希望を正確に伝える事が重要です

軒先の部材を「唐草・からくさ」と呼んでいます。安全かつ効率的でキレイに仕上げる事ができるのは、足場業者さんが、僕達の作業内容をよく理解されていつも適切な組み方をしてくれるおかげです!

僕達の地域では富山市の「ヤマイチ」さんで取扱いされています。

リフォームでの案件では、既存の屋根材を撤去することなく、有効に活用して施工できるところが「アイ・シングル」の長所です。快適な暮らしを実現するためには屋根材の選択はとても重要な事だと僕は思います!

この商品はベルギーで開発、生産された、洋風建築に合う高品質な屋根材です!