お寺 棟工事の事前準備
連日、お伝えさせて頂いている「お寺」ですが、7月10日に「下がり丸」の作業が終わり「瓦葺き部分」の作業が終わりました。次の工程に向けて、現場はしばらくお休みとなり静かになっています。
写真は「向拝」の側面にある「みのこ」部分です。角部にある瓦は、先端から「隅巴・すみともえ」「隅追いかけ①」「隅追いかけ②」です。グレーになっている所は漆喰で仕上げてありますが、より黒色に見せるため「墨汁」を混ぜて施工し直します。
先に施工すると埃や瓦の粉などが付き、目立つので、最後に施工する事にして、現状は「仮」の仕上がりです。
「お寺」の鬼瓦は、急勾配で設置されるため「抱き金」と呼ばれる金具を使用して設置されます。7月11日に制作にあたり鬼瓦に合わせて、合板に印をつけて型取りをしました。
型取りしたラインに合わせて3日間で制作して頂き、早速合わせてみます。鉄工所さんには迅速に制作して頂いて本当に感謝です!
7月15日に足場業者さんが「棟工事用のステージ足場」を設置しました。
棟から見る新緑の散居村は絶景です(笑)
下を見ると足がすくみます
ステージ足場の設置に先立ち、雨始末用のシートを撤去します。シートの中には水が溜まっていて、瓦の上を勢いよく水が流れていきます。黒色の瓦は表面が濡れると良く滑るので、とても危険です!
僕達が設置した屋根上足場も適切な位置へ移動します。足場業者さんの為の足場ですね!
足場職人さんがレッカーを使用しながら、作業を進めていきます。
「棟部」には「束・つか」と呼んでいる、棟を補強する「骨」となる部材が立っています。所々で、強度が弱い部分もあるので、交換したり補強したりします。勾配が急なのが良く分かりますね!
僕たちがそんな事をしている内に、足場の作業はどんどん進んでいきます。
今回の足場は「棟部」の工事の為の足場です。これで安全に作業ができますね!
足場工事のプロの方々です!これで、安全に効率よく丁寧な施工が可能になります!
次回は「鬼瓦の取り付け」及び「軒棟下地・のきむねしたじ」です。