瓦が「屋根材としての性能」「経済性」「環境性」に優れている事は、いつも触れていますが、今回「形」になりました。

今回、三州(愛知県)瓦製造メーカー「鶴弥」さんの「粘土瓦」において「製品の変質による割れ、欠損、釉薬面の剥離」が発生した場合は、所定の補償を行います。との説明がありました。
主な補償内容として、かつては、寒冷地において「凍害」により、瓦の表面の剥離がみられ、三州瓦の評判を著しく落とすような事例が見られました。
現在は、技術の進歩により、全国どこでも「保障」をお約束できるまでになったという事で、工事店である僕達も心強く、うれしく思っています。
破片が、軒先に落下して、相談を頂く事が良くありますが、剥離だけで雨漏りの原因となることはありません。
剥離は残念でしたが、その時々で、メーカーさんが、全力で取り組んだという事は間違いなく、悪い事ではないと思っています。
今回、工夫を重ねて「60年保証」になった事は、とても喜ばしい事だと思いました。
掌に乗っているのは「鉄釘」と「ステンレス釘」です。
瓦の交換はとても簡単ですが、作業する場合は必ず「ステンレス釘」を使用してください。(釘止め仕様の場合)
「三州瓦」以外でも剥離が起こる事があります。
表面にできた亀裂に雨水が入り込んで、凍結した際に膨張する事が原因と考えています。
これだけ安価で、50年~100年単位で使用できる屋根材は「瓦」以外無いのではないでしょうか!?
メーカーさんが、素晴らしい「製品」を作って下さるので、僕達も負けずに「作業」でお応えしていきたいと思いました。
これを機会にあまり、寒冷地など、瓦葺きがあまり普及していない地域にも「瓦」が広まればいいですね!