瓦屋さんの日常 瓦めくりからの…

2022年12月27日

今回は、瓦の葺き替え作業の下地作業において、一番スタンダードな、「既存の下地に合板を張る」仕様について触れたいと思います。

平年より6度も高い気温でした

今日は、晴天に恵まれ、瓦の葺き替え工事の着工日。大安という事もあって、レッカーが捕まらず、はぐった瓦を屋根の上を人力で長い距離を運ぶことになって、早めに9時半過ぎには一回目の休憩…

瓦と棟土を分別しながら、外壁まで取り外します。壁際では、奥にも棟土が入り込んでいる場合があるので、しっかり確認します。

前回の現場では、下地も新調していましたが、今回は、既存の下地に4mm合板(ベニヤ)を張る仕様です。瓦桟を取り除いて、掃除した後、合板を張っていきます。上下左右、30mm位の重なり部分を作ります。写真のように交互に張っていくことにより、重なり部分が集まり、その部位だけ下地が厚くなってしまうのを防ぎます。

白い印は、垂木の印です

合板を張り終わったら、下葺き材を軒先から順に張っていきます。左右で300mm上下で100mm以上の重なりがルールです。下葺き材には、100mmの部分にラインがあるので、合わせて張っていきます。カッターで切る時には、下の下葺き材まで切らないように注意しないといけません。写真の隅棟部分では、それぞれ左右から重ねて張り、その上にもう1枚張るので、3重張りです。このように、下葺き材の張り方にはこだわっています。

今日の作業はここまで!まだ月曜日ですが、くたくたです。帰って、子供達と遊んで、充電です。

家族の為なら(笑)皆様には、大変お世話になり本当に感謝です。